日. 12月 14th, 2025

「会社を作りたいけれど、株式会社と合同会社の違いがよく分からない」
そんなご相談を、奥州市や北上市の起業予定の方からよくいただきます。

実は、どちらも「法人」としての法律上の地位は同じです。
しかし、設立費用や手続き、運営の仕組みに違いがあります。
この記事では、株式会社と合同会社の特徴と選び方を分かりやすく解説します。

株式会社の特徴

株式会社は、最も一般的な会社形態です。
社会的信用力が高く、取引先や金融機関からの信頼を得やすいのが特徴です。

メリット

  • 社会的な認知度が高く、取引先や金融機関に安心感を与えやすい
  • 将来的に株式公開(上場)や投資を受けることができる
  • 代表者が変わっても法人が存続できる安定性

デメリット

  • 設立費用が高い(登録免許税15万円+公証人手数料約5万円)
  • 定款認証や公告義務など、手続きがやや複雑
  • 役員任期(原則2年)などの管理コストが発生

合同会社(LLC)の特徴

合同会社は、2006年の会社法改正で導入された比較的新しい会社形態です。
設立費用が安く、柔軟な経営ができるのが大きな魅力です。

メリット

  • 設立費用が安い(登録免許税6万円、公証人手数料不要)
  • 決算公告義務がなく、運営コストが低い
  • 出資者=経営者として、自由な意思決定が可能

デメリット

  • 社会的信用度は株式会社よりやや劣る傾向
  • 出資者が直接経営に関わるため、人数が多いと調整が難しい
  • 株式会社への組織変更時に追加費用が発生

どちらを選ぶべき?

目的・状況おすすめの形態
地元中心の小規模ビジネス・家族経営合同会社
低コストでまず会社を立ち上げたい合同会社
対外的な信用力を重視したい株式会社
将来、従業員を増やして拡大したい株式会社
出資者を募って事業を広げたい株式会社

👉 信用・規模を重視するなら株式会社
👉 柔軟さと低コストを重視するなら合同会社、が目安です。

最近では、まず合同会社でスタートし、事業が安定してから株式会社に変更するケースも増えています。

設立費用の比較(目安・税込)

項目株式会社合同会社
定款認証手数料約5万円不要
登録免許税15万円〜6万円
行政書士報酬(当事務所)66,000円〜55,000円〜
合計目安約21万円〜約11万円〜

※電子定款により印紙代4万円を節約できます。
※登記費用・実費を含めた概算です。

行政書士がサポートできること

行政書士伊藤公好事務所では、次のようなサポートを行っています。

  • 株式会社・合同会社の設立手続き一式サポート
  • 電子定款作成により印紙代4万円節約
  • 設立後の税務・社会保険・許可申請サポート
  • 創業補助金・持続化補助金など、資金調達の支援

奥州市・北上市・金ケ崎町で起業をお考えの方へ

起業の第一歩は「自分に合った会社形態の選択」から。
あなたの事業計画や将来のビジョンに合わせた設立方法を、丁寧にご提案いたします。

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投稿者 kimiyoshi

行政書士の伊藤公好(いとう きみよし)と申します。 奥州市で行政書士事務所を開設しました。 補助金申請、各種許認可、相続・遺言などでお困りの方は気軽にご相談ください。